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「ぬけおち」の標準名は「えぞはりたけ」といいます。仲間に「ぶなはりたけ」があります。
「えぞはりたけ」が、雪の重みで落ちてくることから「ぬけおち」とも呼んで、「ぬけおち」のほうが
一般的です。ブナ林の枯れ立ち木や、生枯れ木、時には生木に能面のようにでているので驚きます。
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奥山でしか見ることはできませんし、木にびっしりと付着し、
手の届かないところだったりしますので、採取は困難な「きのこ」です。
大きなものでは幅30cm、縦50cmという巨大なものもあります。 
・・・一度湯でこぼして塩蔵して、塩抜き後味噌に半年以上漬け込みます。・・・
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「ブナ林」は、きのこの豊富なところです。
ぶな、みずなら、いたやかえでなどが茂り、まいたけ、トンビまいたけ、なめこ
、ぬけおちなど里山では見ることのできないきのこがあります。
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・・・・★「ぬけおち」のご案内・・・・
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  商品名...ぬけおち漬け 
  販売価格...1000円/ 100g 
奥山のきのこ「エゾハリタケ」を通称「ヌケオチ」と 
いい珍しいきのこです。 
秘伝の漬け込み・・「ヌケオチ漬け」・・ 
ご注文はこちら漬物 惣菜から
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・・・「ぬけおち考」・・・
「きのこ」には、私たちが想像できない形のものがたくさんあります。 
きのこを想像した場合こうもり傘のような「きのこ型」を想像します。 
でもきのこの世界には、この「きのこ型」に負けないぐらいの他のきのこの仲間も見うけられます。
  
きのこの分類に「ヒダナシタケ」があり、「ぬけおち」はこの仲間になります。 
「ヒダナシタケ」・・・通常のこうもり傘のような「きのこ型」には、傘の裏にひだがあります。 
「ヒダナシタケ」は、傘にヒダが無いものです。傘そのものも無いようなものもあります。 
ホウキタケのようなもの、サルノコシカケのようなもの、「ハリタケ」の仲間も入ります。
  
「ぬけおち」を、採取している人はほんの一握りしかいないでしょう。 
それほど、採取は難しいきのこの一種となります。
  
登山をされている方はよく見かけているかもしれません 
でもきのこを勉強していないと、それが「ぬけおち」であることがわからないのです。 
登山の場合は「きのこの採取」が目的ではありませんので当然かもしれませんが、 
そのようなところにでているきのこなのです。
  
このきのこをどうして食べることを思いついたのでしょうか 
食べることを初めに思いついた方は、偉大ですね 
だってそのままでは、硬くて柔らかい木に食いついているようなものですから・・・
  
私たちは人間で、リスやネズミではありませんよ 
そのようなものまで食べてしまうなんて・・森の仲間もびっくりです
  
試行錯誤しながら何度も何度も食べてみたことでしょう 
そして現在の食べ方にたどりついたのか知れません 
何でも食べてしまう、食べてしまった先輩には敬意を払わずにはいれらません
  
そこまでして食べるほど豊富に採取できたのかは疑問ですが 
でも・・考えて見ますと・・・ 
木に「エゾハリタケ」がついていたが、冬になると雪の重みで落ちてくるから「ぬけおち」 
・・・・それを漬けて食べる。・・・
  
普通「えぞはりたけ」は奥山にでるもの・・・ 
それが、落ちてきたものを拾える・・ということは、 
昔の人は、住んでいたところ自体が今の奥山同様のところだったんですね
  
エゾハリタケは、住まいの身近な木の高いところに出ていたが、 
落ちてくるのがわかっているのでそのままにしておいて、 
雪の重みで落ちてくるのを待っていた。
  
結構大きいきのこなので、冬の食料としては貴重なので何とか食べる方法を考えた
  
・・・こんなんでいいのかなぁ〜・・・
  
でも真似して、毒キノコを食べてみようなんてことは夢夢思わないことです
  
「ぬけおち」を最初に食べた方は誰も知りませんから 
命を落とすほどの功名はないようです。
  
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